薪ストーブは室内をじんわりと優しく暖めて、体だけでなく心までポカポカになるような気分を味わせてくれます。
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バイオマス関連商品の中でも今最も注目させているペレットストーブ・薪ストーブ。石油に代わる暖房製品として一般家庭への普及に官民を問わず全力で取り組まれています。
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薪ストーブ雑学
ストーブの設置法

基本的に設置はプロの業者に任せるのがベストだろう。しかし、薪ストーブのオーナーになるためには、きちんと知識を得ていたいもの。安全な薪ストーブライフを送るために、正しい設置方法を把握しよう。ただし、機種によって基準が多少異なるので、使用説明書を優先してほしい。

@薪ストーブをどこに置くか
室内をじんわりと優しく暖めてくれる薪ストーブは、体だけでなく心までポカポカになるような気分を味わせてくれるものだ。
薪ストーブを購入することが決まり、好みのタイプのものを選んだら、まずどこに設置するか考えよう。エアコンなどど異なり、風量調節や風向きをコントロールできないものだから、設置場所によって部屋の暖まり方が違ってくる。最初に暖房効率をきちんと考えて決めることが重要だ。煙突や炉台を取り付けるため、一度決めた設置場所を変更することは簡単にできない。また、使わないからと取りはずして収納するものでもないから、シーズンオフに邪魔にならないことも考えておくべきだろう。

A空気の流れを考える
暖まると上昇し、冷えると下降する性質を持つ空気。設置場所を考える時、この空気の流れも考慮する必要がある。ログハウスに置く場合、薪ストーブを設置した部屋だけでなく、吹き抜けを利用して家全体を暖めたいと考えるケースが多い。横だけでなく上にものびる空間には、大きな空気の流れも発生する。設置場所と吹き抜けの位置関係、広さなどを考慮して、熱がロフトばかりにこもらないようにしたい。

Bストーブの重量と床の構造の関係
暖めたい部屋の大きさから、必要となる薪ストーブの暖房性能が分かる。ストーブが大きければ大きいほど暖房効率が上がるのが一般的だ。家全体を暖めたい場合には、大きいタイプの薪ストーブを設置するケースが多い。ここで注意しておきたいのが、薪ストーブの重量。石油やガスを燃料とするストーブより大きめであることはカタログを見ても一目瞭然だが、素材も異なり、鋳物や鋼板で作られているので大変重いのだ。ストーブの設置場所を決めたら、あらかじめ床の構造を強化しておくと安全だ。根太を通常より多くしておくといいだろう。

Cどのタイプの煙突を選ぶか
薪ストーブは、ストーブ本体内で暖まった空気が上昇気流(ドラフトともいう)を起こし、薪の燃焼ガスをこの気流に乗じて煙突から屋外に排出する仕組みになっている。ドラフトがスムーズに発生すればいいが、内部と外部の温度差でさまざまな影響が出る場合もある。この影響は煙突の種類により異なってくる。安全に使用するために慎重に選びたい。外気が低いと、煙突は冷えてしまいドラフトが起こりにくく、うまく排煙しない。煙の吸い込みが悪くて薪が燃えにくくなるばかりでなく、煙が逆流してしまう恐れもある。また、煙突内部で煙が冷えると液化したタールが付着して煙道火災の原因にもなる。これらの発生を防ぐには、煙突に断熱性の高いものを採用することだ。2重、3重構造の煙突なら、煙突外部の気温の影響をあまり受けないで済む。また一般的にシングル煙突を使用する屋内にも設置すれば、安全性がより高まる。

D安全で効率的な煙突の設置方法
煙突の設置方法は大きく分けて2つある。ストーブからまっすぐ立ち上げて屋根から出すタイプと、煙突を室内の途中で曲げて壁から出す方法だ。大きな吹き抜けのある家に設置するには、屋根から出すタイプが施工が簡単で、なおかつ上昇する煙の性質にも適している。先に述べたように、煙突は外部からの影響でドラフトの発生が左右されるが、煙突の高さもこれに影響を及ぼす。煙をスムーズに上昇させるには、煙突をまっすぐに立ち上げた場合でも最低4mの高さが必要といわれている。しかし、たとえ4m以上あっても高すぎると煙突の頂点の部分の風圧が変わり、煙突に空気が吸い込まれてかえって逆流してしまう恐れがある。また屋根との関係も重要で、低い煙突は風圧帯に入りやすく、万一火災が起こった場合には屋根に吹く危険性もある。そこで左上の図のような高さが必要とされている。

E壁や家具からの安全な距離
輻射熱により暖を取る薪ストーブは、当然周囲に熱を発しているので、可燃性の高いものの近くに置くことは大変危険だ。だから壁や床に木をふんだんに使用するログハウスに設置するのにも、危険が伴う。木材は長い時間をかけて熱を受け続けると、低温炭化現象(化学変化を起こして炭化すること、突然発火する危険性がある)が起こり、火災の原因となるので、直接床に置いてはいけない。そして、ログウォールなどの可燃壁から距離をメーカーの指示に従って保たなければならない。これはログウォールに限らず、その他の可燃性の高い壁や家具にも当てはまることだ。大きな薪ストーブの場合は1m以上離すことが望ましい。しかし、床との距離を1m以上空けることはもちろん、部屋のスペースの都合上、壁との距離を十分確保するのが難しい場合が多い。そこで必要となるのが炉台やウォールシールド。炉台とは、ストーブの熱から床を守る台。ウォールシールドとは壁を保護する不燃材。ストーブを部屋の中央など壁との距離を1m以上確保して設置できる場合には、床に炉台を置くだけでいいが、部屋の隅など壁から近い位置に置くにはウォールシールドの立ち上げが必要だ。

F薪ストーブには不可欠な炉台の素材と寸法
床や壁などを熱から保護するには、炉台やウォールシールドが不可欠で、不燃性の材でなければならないことは前述した通りだ。が、不燃材であれば何でもいいというわけではない。金属類も不燃材に入るが、素材自体は燃えないものの、熱の伝わり方が高いので炉台には不適当といえる。熱の伝導も弱めなければ、低温炭化現象が発生する原因になってしまうからだ。実際にはレンガや天然石、不燃化化粧材がよく利用されている。デザイン性の高いおしゃれなものも多く作られているので、好みのタイプを選ぶことができるだろう。これらの素材を床の保護をする炉台として設置する場合、必要となる厚さや仕上げ方はストーブの脚の長さやボトム・ヒート・シート(周囲に熱を伝えないように底面に付ける部材)の有無によっても異なる。メーカーからの指示に従おう。大きさは下の図を参考にするといい。ウォールシールドとして立ち上げる場合、より熱の伝わり方をやわらげるためにウォールシールドと壁の間に空気層を設ける方法がある。熱の伝導率が低い空気を層の中で対流させることにより熱が冷却されて、可燃性の壁に伝わる熱を減少することができるのだ。

G炉台は簡単に入手することもできる
炉台は、ストーブの大きさを考慮しながら安全性を十分確保して設置したいもの。室内のインテリアとしても楽しみたい。赤いレンガで部屋のアクセントにしたり、古レンガの素朴な味わいでアンティーク風のしっとりと落ち着いた雰囲気を演出してもいい。または、おしゃれな石やタイルで高級感を出したり、ワイルドな感じに仕上げることもできる。薪ストーブだけでなく、炉台のデザインも部屋の雰囲気をがらりと変えるインテリアの重要なポイントだろう。好みのデザインを考えたら、施工をどうするか考えよう。プロの業者に頼むのが一般的だ。好みのレンガや石を購入して一段一段積み上げて自作を試みる人もいる。しかし、どちらも面倒だとか、すぐに設置して薪ストーブを使い始めたいと思う人もいるだろう。そんな人にうってつけの炉台があるのだ。薪ストーブメーカーが取り扱う耐熱性パネル式炉台で、床や壁に取り付けるだけで炉台やウォールシールドの役割を果たすもの。施工の手間がほとんどかからないのがうれしい。炉台は敷くだけ、ウォールシールドは立てかけるだけという極簡単なものもある。これを利用するのも一つの方法だ。


薪ストーブの基本的操作

火を入れて焚き始めれば、薪ストーブライフが実現する。しかし、誤った使い方をしては、薪の無駄使いとストーブの寿命を縮めることになりかねない。まず基本操作をマスターしよう。湿度や温度に影響を受けやすいから容易ではないが、何度も繰り返して経験を積めば、程よい状態に操作できるようになるだろう。

着火
スイッチ一つで操作するファンヒーターとは異なり、薪ストーブの着火には多少の手間がかかる。が、これが暖かな炎で心地良い空間を作り出すための第一歩だから、操作方法をしっかり身につけよう。今回紹介する着火方法は、アンデルセン社の「C1-1GS」という対流式薪ストーブの場合だ。基本的操作の大体のことはこれで把握できるだろう。他にも輻射式、輻射式と対流式を合わせた複合式タイプもあり、操作方法は機能によって異なってくるのでマニュアルに従って操作してもらいたい。なお、薪ストーブを購入して初めて使用する場合には、まず慣らし運転を行っておくことが必要だ。

薪の投入
薪ストーブを上手に操作するには、タイミングを見計らって薪の投入を行うことが肝心だ。火室内の薪に炎が上がっていたり、おき火で真っ赤になっている状態に薪を投入すると火が移りやすくて良さそうだが、これは誤り、まだ薪は燃え始めたばかりの状態で新しい薪の投入は必要ない。かえって中の薪の火力を衰えさせることもある。中の薪をしっかり燃焼させるには、おき火が弱くなった頃に投入するのがポイントだ。

火の調節
着火と同じくスイッチやダイヤルでコントロールできない部屋の湿度調節。一日中快適に保つには、使用する薪の太さや火室内に供給する空気の量が決め手となる。薪ストーブの温度は火の燃え方により変わり、室内の温度に影響を与えるので、うまく調節してみよう。薪の太さによる火の燃え方の違いは前ページで記述した通りだが、すでに投入してしまっている薪の火力を調節するには、エアーコントロールやダンパーの開閉により比較的簡単に行うことができる。火を燃やすためには、空気、すなわち酸素の供給が必要で、薪ストーブの火室内に供給する空気量を調節することで、薪の燃え方が変化する。火室内への空気量を調節することを目的に取り付けられているのがエアーコントロールだ。また、暖まった空気が上昇して煙突へと排出されるが、この出口の開き具合を調整するのがダンパーだ。この二つを、火の勢いを大きくしたければ開けて、小さくしたければ閉めればいい。最初のうちはなかなか慣れずに熱くなりすぎたり、正しい燃焼状態が保てなかったりと苦労するかもしれないが、経験とコツ、工夫によって、次第に思い通りの操作ができるようになるだろう。

消火
薪ストーブの消火は極めて簡単だ。火が燃えるために酸素が必要であるのに対して、火を消すには火室内に空気を供給しなければいいのだ。酸欠状態にすれば、火が燃え続けることが不可能になる。そのためには、本体のすべてのドア(ダンパーやエアーコントロールなど)を閉めてしまう。すぐに火が消えるわけではないが、放っておけば、火は自然と消えていく。薪ストーブが一般的なエアータイト型ならば、この直後に外出などしても危険はないといえるだろう。オープン型については、着火から火の調節など操作方法がかなり異なる。特に消火については火が消えるまで放っておくことはとても危険。必ず火が完全に消えたことを確認することが必要だ

灰の処理
基本的に灰の処理は消火後48時間以上経過した後に行なうこと。消火後しばらくは、一見火が消えているように見えても実はまだ燃えている、なんてこともありえるからだ。だから、すぐに電気掃除機などで吸い取ったりするのは非常に危険なので、絶対に行なってはいけない。どうしてもすぐに処理したい場合には、金属製のふた付きの容器を用いること。別荘の場合でも、灰を急いで処理する必要はない。そのままにしておいた方がへたに取り出すよりも危険がないだろう。

長く愛用したいからしっかりやりたいメンテナンス
冬の間、家を暖めてくれた薪ストーブは、シーズン終了後にきちんと手入れして、次の年の使用に備えたいもの。たとえ性能の良い薪ストーブでも、メンテナンスを怠ればその性能を発揮することができず、また寿命も短くなってしまう。メンテナンスといっても難しいことではないので、日頃の感謝を込めてしっかりやろう。
薪ストーブは、シーズン中はこまめな手入れの必要がない。ひと冬の間に1〜2回灰をかき出す程度でいいだろう。しかしシーズンが終わったら、ストーブ本体や煙突の掃除、傷んでいる部分の補修などメンテナンスをしっかりやりたい。特に煙突は、付着したタールが残って溜まっていくと、これに本体から引火して煙道火災を引き越こしかねない。毎年必ず掃除しなければいけないものではないが、状況を見て安全に使用できるようにしておきたい。作業を始める前に、まず薪ストーブが十分冷えきっていることを確認しよう。ストーブ本体や煙突が熱を持っていると作業が危ないし、灰に火種が残っていると火事になる危険性もある。薪の消火後、十分な時間をおいてから始めよう。暖かい季節になってからでもいい。特に春先は、使用していた時には湿っていた煙突内部がすっかり乾いて、煙突掃除がやりやすいのだ。ストーブ本体や室内煙突の外側の掃除は、乾いた布でから拭きする程度で十分。塗装がはげてしまっているところは、よくホコリを落とした後に耐熱塗料を吹き付けておこう。その他の各所メンテナンスは左に示した通り。本体については自分で簡単にできるだろうが、煙突は傾斜のある屋根に登らなければならないため危険である。無理だと思ったらプロの業者に頼んだ方が無難。自分で行うなら命綱を付けることが望
ましい。


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